ゴー宣DOJO

BLOGブログ
倉持麟太郎
2022.11.13 19:47

国際法と憲法、そして日本社会の現状認識が凝縮した1日@九州ゴー宣道場

昨日は弾丸で九州ゴー宣道場でした!

朝は仕事からのそのまま寝過ごして羽田間に合わないかもという中で、とにかく着替えもせずに飛行機乗って博多駅で近くの風呂入ってよしりん先生との打ち合わせにのぞむというバタバタでした!が、よしりん先生との打ち合わせも、道場本番も充実しすぎの時間でございました。

 

今の日本社会の不条理に気づいている人とそうでない人とのマリアナ海溝ばりの溝とともに、それでも発信していかねばならないのではないかという苦悩。

そこからの、グレンコさんのウクライナ情勢分析は、大変説得的なものでした。

 

私としてはあえてロシアの改善可能性を多角的にグレンコさんに投げたのですが、全滅でした(笑)

 

国際法と憲法の関係も、少しお時間いただいてお話ししました。

国際法と憲法どちらが優位なのかという議論はありますが、まず「戦時国際法」は、やはりこの世界が崩壊しないための共通ルールとして人類が蓄積してきた知恵なのでしょう。これは主権をこえて守ろうというルールですよね。

その上で、児童の権利等々の権利創設やできればグローバルスタンダードにしたい価値については是々非々でしかないのでしょう。

もちろん、技術的には、条約が自動執行性があるか(そのまま国内法的効力をもつか)ということや、国内法に取り入れてこそ効力があるのか、また、いくら外圧があっても国内法に反映させないこともできるし、日本も割とそういう取り扱いをしてきたよね、っといった整理だと思います。

国際法至上主義で、国内立憲主義や憲法=主権なんてとるに足らないという議論は私はまったく首肯できません。どこまでいっても国家や主権があるのであり、だからこそ、それに対峙する「個人」を観念できるからです。

 

12月の道場は今年の総決算で大変面白いものになると思いますので、是非応募ください!!

 

今週の倉持麟太郎の「クソ素晴らしき世界」は、慶応大学の横大道聡教授(憲法)をゲストに、『グローバルな立憲主義とローカルな憲法学』まさに今回の道場の前提の議論となる国際法と憲法、グローバル立憲主義と権威主義的立憲主義の議論をみっちりしました!

是非、道場とあわせてご覧ください♪

アーカイブはコチラをクリック

https://youtu.be/DM9jN848NVE

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ